こんにちは！街の屋根やさん福岡西店です。

先日ご紹介した福岡市中央区の3階建住宅では、金属屋根に発生したサビが原因で穴が開き、雨漏りが発生していました。

そこで今回は、あらためて金属屋根について、

✅ なぜサビが発生するのか？
✅ どのようなメンテナンスが必要なのか？
✅ 金属屋根の寿命や特徴は？

といった疑問にお答えする形で、屋根の基礎知識をわかりやすく解説いたします。


前回の記事「福岡市中央区の3階建住宅からの雨漏りは、屋根に広がるサビと穴が原因！雨漏り調査と見積もり依頼。」

金属屋根に錆が発生する理由とは？

金属屋根は、スレートや瓦とは異なり、金属を素材とした屋根材です。
よく使われる種類には次のようなものがあります：

• トタン屋根（昔からあるタイプ）

• ガルバリウム鋼板（現在主流の金属屋根材）

• 銅板・ステンレス（特殊な建物や装飾屋根）

では、なぜこの金属に「サビ」が発生するのでしょうか？

✅サビの主な原因

金属がサビる原因は、水分と酸素です。
屋根は常に雨風にさらされているため、特に以下のような条件が重なるとサビが出やすくなります。

・屋根表面の保護塗装が劣化している
・元々防錆性能が弱い金属屋根だった
・海の近くや湿気の多い地域に建物がある
・汚れやゴミが溜まりやすい谷部分に水溜りができやすいため

🔹錆が出始めた時点で対応しないと進行して穴が開き、雨漏りに発展するリスクがあります。

金属屋根にはどのようなメンテナンスが必要なの？

金属屋根を長持ちさせるためには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

定期点検

・錆の有無、塗膜の剥がれ、屋根の浮きや破損を確認
・台風や大雨の後は、念のために点検を受けましょう

塗装による防錆処理

・特にトタンや古いガルバリウム鋼板は塗装で保護することが重要
・塗膜が劣化すると、金属がむき出しになりサビが一気に広がります

✅専用の下塗り材(サビ止め)を使用し、上から塗装することで再び、防水・防錆性を取り戻すことができます！

穴あき部分の補修ORカバー工法

・小さな穴であれば、部分的な板金補修で対応可能
・広範囲のサビや劣化が進んでいる場合は、屋根カバー工法を検討することになります

🔹屋根カバー工法とは、既存の屋根の上に新しく屋根材を重ねる工法で、廃材が少なく、工期も短縮できる人気の施工方法です。

金属屋根の寿命と特徴

屋根材の中でも、金属屋根は軽量で耐震性が高く、施工もしやすいという特徴があります。
ただし、素材によって寿命やメンテナンスの頻度は異なります。

金属屋根の種類	特徴	寿命の目安
トタン屋根	安価だが錆びやすい	約10年〜20年
ガルバリウム鋼板	耐久性が高く、錆に強い	約25年〜30年
銅板・ステンレス	高価だが耐久性に優れる	約40年

金属屋根のメリット、デメリット

✅金属屋根のメリット
・非常に軽量なので建物への負担が少ない
・施工期間が短く、リフォームに適している
・デザインが豊富でスタイリッシュな外観に仕上がる


✅金属屋根のデメリット
・表面に傷がつくとそこから錆が広がる恐れがある
・遮音性が高く、雨音が響くことがある
・定子的な塗装メンテナンスが必要

金属屋根の雨漏りを防ぐには「見えないさび」を早めに発見！

金属屋根のサビは、表面だけでなく、接合部や谷板金、重なり部分など見えにくい場所から進行することが多いです。

✅ 「屋根は見た目に問題がなさそう」
✅ 「3階建てだから屋根なんて見えない」

というケースこそ、専門業者による点検で初めて劣化が発覚することも多々あります。