
2025.07.08
✅ご相談内容・・・「屋根の色褪せが目立つようになってきた」太宰府市にお住まいの方へご紹介 「屋根が以前よりも色褪せて見える。そろそろメンテナンスが必要かもと思って」とのお問い合わせをいただき、現地調査を実施しました。築年数は30年を超えており、これまでに屋根塗装などの大掛かりな工…

現地で確認された屋根材は、平らで重なりのあるスレート屋根(一般的には「コロニアル」や「カラーベスト」とも呼ばれます)です。
スレート屋根の特徴
見た目がすっきりしていて洋風・和風どちらの住宅にも調和
軽量で建物への負担が少ない
初期費用が比較的安価で導入しやすい
ただし、耐用年数はおよそ20〜25年。今回の住宅は築30年以上が経過しており、耐用年数を超えていると見られます。
屋根材表面の色褪せや、苔の繁殖は、塗膜が劣化し防水性能が著しく低下している証拠です。この状態を放置すると、雨水が屋根材を通して下地にまで到達し、雨漏りや構造材の腐食を引き起こします。
✅ドーマーの主な役割
屋根裏部屋やロフトなどに光や風を取り入れる
屋根面積が増え、居住空間を確保しやすい
建物の外観に立体感を出せる
しかし、構造上は屋根に段差や取り合い部が多くなるため、雨漏りのリスクが高くなるというデメリットもあります。実際に今回の現地調査でも、ドーマー周辺のコーキングに劣化が見られ、そこからの浸水の可能性も否定できませんでした。
今回の調査では、屋根の広範囲に苔が発生しているのが確認されました。苔は、屋根の表面が常に湿った状態にある証拠であり、本来雨水をしっかりと弾くべき屋根材が、吸水しやすくなっていることを意味します。
このような状態になると、屋根材の表面だけでなく内部の防水層や下地にも湿気が及ぶ可能性があり、雨漏りのリスクが一気に高まります。特に、ドーマー周辺や谷部分など水が溜まりやすい箇所は、苔の繁殖が激しくなる傾向があるため注意が必要です。
屋根材の色褪せは、美観の問題だけでなく、防水性能が大きく低下しているサインです。
屋根材の表面には「塗膜(とまく)」と呼ばれる防水コーティングが施されていますが、紫外線・風雨・気温変化の影響を長年受けることで、この塗膜が徐々に失われていきます。塗膜が劣化すると、雨水を弾く力が弱まり、屋根材が直接水を吸収する状態になってしまいます。
その結果、素材の内部まで劣化が進みやすくなり、雨漏りや凍害など、住宅に深刻なダメージを及ぼす原因になります。
今回の現地調査では、屋根裏の一部やドーマー周辺で、明らかな雨染み・水分跡が見つかりました。これは、屋根の表面を通過した雨水が防水層や下地を超えて、室内まで侵入している証拠です。
ドーマー周辺は構造が複雑で、屋根と壁の取り合い部分などに水の逃げ場がなくなりやすく、雨漏りの原因になりやすい場所です。特にコーキングの劣化や隙間の発生、ルーフィングの破れがあれば、雨水の浸入経路となります。
このまま放置すると、天井の崩落やカビの発生、木部の腐食など室内環境に悪影響を及ぼす可能性が高いため、早急な対処が必要です。
このまま放置すると、以下のようなリスクが懸念されます。
屋根内部の野地板や構造材の腐食
室内天井材への浸水・シミの発生
カビや結露の増加による健康リスク
廃材が少なく、工期短縮・コスト削減に貢献
高耐久なアスファルトシングルなどを使えば、防水性・遮音性が大きく向上
ドーマー部分も含めて防水層を一新できる
というメリットがあります。
築30年以上が経過し、ドーマーのある複雑な構造の屋根に雨漏りが発生している本物件では、スレート屋根の寿命を迎え、防水性能が機能していない状態です。
特にドーマー周辺は構造的に雨水が滞留しやすく、雨仕舞いの精度が問われるため、早めの補修・リフォームが不可欠です。
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