
2025.04.23
こんにちは、街の屋根やさん福岡西店です。 今回は、福岡市博多区にお住まいのお客様より「雨漏りがしている」とのお問い合わせを受けて、屋根・外壁・室内の調査を実施いたしました。 築35年以上が経過したお住まいで、10年前に屋根の修繕を行ったご経験はあるとのことですが、再び雨漏りが発生…

こんにちは、街の屋根やさん福岡西店です。
前回ご紹介した筑紫野市の2階建住宅では、1年前に他業者にて屋根塗装を実施されていました。しかし、塗装後まもなく屋根の色褪せや劣化が発生。調査を行ったところ、タスペーサーの未使用=縁切り不足が原因であることが判明しました。
今回は、「縁切りとは何か」「なぜ必要なのか」について詳しく解説いたします。
縁切り(えんぎり)とは、スレート屋根(カラーベスト)の塗装時に必要な作業で、屋根材と屋根材の重なり部分に排水用の隙間を確保する作業のことを言います。
スレート屋根は1枚ずつ重なり合って構成されていますが、塗装を行うと塗料がその隙間に入り込み、本来あるべき“水の逃げ道”を塞いでしまうことがあります。
そこで、塗装後に屋根材同士がくっつかないように隙間を作る作業が「縁切り」です。
塗装でスレート屋根の重なり部分が塗料でくっついてしまったとき、
あとからカッターや皮スキなどの道具で手作業で隙間を作る作業のことを言います。
☑️つまり、「塗ったあとに隙間を確保する作業」が縁切りです。
近年では、縁切りを手作業で行うのではなく、「タスペーサー」という専用部材を使ってあらかじめ屋根材の隙間を確保する方法が主流です。
タスペーサーは、スレート屋根同士がくっつかないように塗装の前に隙間を確保するために挟み込む専用部材です。
🔸つまり、「塗る前に道具を使って隙間を確保する方法」です。
・作業効率が良く、屋根の傷つけにくい
・均等な隙間を確保し、見た目も綺麗
・強風時でもズレにくく、長期間にわたり排水性を維持
項目 | 縁切り | タスペーサー |
タイミング | 塗装後に行う | 塗装前に設置する |
方法 | カッターや皮スキで切る | 樹脂製の部材を挟む |
目的 | 屋根材の間に排水の隙間をつくる | 同じ(排水の隙間を作る) |
縁切りが行われていないと、屋根材の隙間から入り込んだ雨水が適切に排水されず、屋根材の裏側にとどまってしまいます。
その結果…
屋根下地の腐食
防水シートの劣化
屋根材の裏側に結露や湿気が滞留
表面に錆や色褪せが発生
雨漏りのリスク大
塗装をして屋根が綺麗に見えても、内部ではじわじわと劣化が進行していることがあります。
今回の筑紫野市の物件もまさにその典型で、見た目は新しいのに雨水が排出されず、屋根材の裏側に不具合が広がっていたのです。
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