
2025.04.17
谷板金の交換のきっかけ みなさま、こんにちは!街の屋根やさん福岡西店です!本日は、福岡市東区で実施した谷板金の交換工事をご報告いたします!「雨漏りが気になっているため、屋根を調べてほしい。」とご相談いただき、まず調査を行いました。屋根瓦には、経年劣化による以下のような症状が多数見…

こんにちは!街の屋根やさん福岡西店です。
今回は、太宰府市の築40年・カラーベスト屋根の住宅を調査した結果をもとに、
「緩勾配の屋根は雨漏りしやすい」というテーマでお話しします。
調査を行ったこのお宅では、屋根の欠けや破風板の落下、苔の発生などの劣化症状が見られましたが、
さらに注目すべき点が「屋根の勾配が緩い(=傾きがゆるやか)構造だった」ということです。
この“緩勾配”が雨漏りリスクを高める要因となっていることをご存じでしょうか?
🔸関連記事(前回の記事)
・太宰府市で行った屋根調査
・太宰府市で行った屋根調査で判明したカラーベスト屋根の劣化「カラーベストの屋根解説」
屋根の「勾配(こうばい)」とは、屋根の傾きのことを指します。
数値で表すと「3寸勾配」「5寸勾配」などと表現され、数字が小さいほど傾きがゆるく、緩勾配と呼ばれます。
一般的に、
3寸(約17度)未満 → 緩勾配(雨が流れにくい)
4〜5寸 → 標準的な勾配(多くの戸建住宅)
6寸以上 → 急勾配(デザイン性が高い)
今回調査した太宰府市の住宅は、3寸未満の緩勾配屋根であり、雨が流れにくい構造になっていました。
雨漏りが起きる最大の原因は、雨水が屋根内部に侵入してしまうことです。
緩勾配の屋根は、次のような理由で雨漏りのリスクが高くなります。
①雨水が流れにくく滞留しやすい
勾配が緩い屋根は、雨水がスムーズに流れず、表面にとどまりやすくなります。
特に、屋根材の継ぎ目や重なり部分に水が溜まることで、その隙間からじわじわと内部へ浸水する危険性が増加します。
②風の影響を受けやすく、逆流のリスクも
風の影響を受けやすく、逆流のリスクも
③葺き方や施工不良が影響しやすい
カラーベストやスレート屋根などは、本来ある程度の勾配があることで水切れを保つ設計です。
そのため、緩勾配に適していない材料や施工方法を使っている場合、構造的に雨水が侵入しやすくなります。
今回の現地調査では、屋根材であるカラーベストに「かけ」や「ひび割れ」が見られました。
また、表面の変色や苔の繁殖も確認されており、水が滞留しやすい状況が長年続いていたと考えられます。
加えて、破風板が外れ落ちていたこともあり、屋根端部の防水性が著しく低下していました。
これらの症状は、緩勾配の構造がもたらす「水の逃げにくさ」が一因と考えられます。
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