
2025.06.30
「玄関の天井にシミができていて気になる…」そんなご不安を抱えたお客様からのご相談を受け、宗像市の築50年・瓦屋根住宅にて雨漏り調査を実施しました。 ご相談いただいたのは玄関上の雨漏り。調査の結果、屋根と外壁の接合部(取り合い)にわずかな隙間が生じており、そこから雨水…

こんにちは!街の屋根やさん福岡西店です。
前回は古賀市にお住まいのお客様から瓦屋根の屋根調査をご依頼いただき、その調査の結果をご紹介しました。
築40年の瓦屋根住宅で雨漏りが発生していました。
調査の結果、屋根には割れ、ズレが確認されました。
前回の記事・・・
調査の結果、以下のような深刻な劣化症状が確認されています。
・古賀市の雨漏り調査|築40年の瓦屋根の割れ、下地の腐食を確認
・このまま放置すれば、今後やってくる台風やゲリラ豪雨で被害が拡大するリスクが極めて高い状態でした。
今回の屋根調査では、問題の瓦の表面が白っぽく粉を吹いたような状態になっており、手で触れるとポロポロと崩れてしまうほど脆くなっていました。
これは、瓦の「風化現象」と呼ばれる劣化のひとつです。
✅瓦が風化・脆くなる主な原因とは?
①長年の紫外線ダメージ
・屋根は常に太陽の光にさらされています。
紫外線は瓦の表面の塗膜を劣化させ、次第に防水機能が失われていきます
・特に南面の屋根は日差しが強く、劣化の進行が早くなる傾向があります。
②雨風による摩耗と吸水
・表面の塗膜が剥がれると、瓦が雨水を吸いやすくなります。
吸水した瓦は内部から徐々に弱くなり、ひび割れの原因となります。
・また、風に運ばれた砂やホコリで表面が擦り減ることも、劣化を早める要因です。
③寒暖差による膨張・収縮(凍害のリスク)
・吸水した瓦は、気温の変化で膨張・収縮を繰り返します。
特に冬場、瓦の内部で水が凍ると膨張し、ヒビや破損を引き起こす「凍害」が発生します。
④経年による自然な劣化(寿命)
・適切なメンテナンスがなければ、瓦の寿命はさらに短くなる可能性があります。
築40年以上、瓦の下地も傷んでいるこのようなケースでは、以下の工法が現実的な選択肢になります。
既存の瓦と下地材をすべて撤去し、新しい屋根材と下地を一から施工し直す工事です。
屋根全体を新しくでき、構造的な不安をゼロにできる
瓦以外の軽量屋根材(ガルバリウム鋼板など)も選択可能
地震対策・台風対策としても有効
工期が長めで、工事費用は最も高額
廃材処分や足場代など、トータルでコストがかかる
劣化が集中している箇所の瓦を取り外し、下地補修後に既存の瓦を戻す方法です。
費用を抑えつつピンポイントで補修が可能
見た目を大きく変えず、既存瓦を活かせる
あくまで応急的な工事。根本的な雨漏り対策には限界あり
今後別の場所から再び雨漏りするリスクがある
これからの季節は、台風やゲリラ豪雨による突発的な被害が急増します。
特に以下のような症状がある場合は、早急な対策が不可欠です。
瓦のズレや割れ
軒先や谷部の板金の浮き
雨漏りの前兆(天井にシミ・湿気)
台風時に屋根から異音がする
見た目では問題がなくても、下地や防水層の劣化は目視では確認できないことが多いため、調査後の適切な工事判断が重要です。
古賀市の築40年の住宅のように、「今まで一度も屋根を触ってこなかった」住宅は、屋根の内部からの劣化が進行している可能性が高いです。
今回ご紹介したように、
葺き替え工事 → 根本的な解決
部分補修 → 応急的な対応
といった選択肢がありますが、最も大切なのは「現状に適した最善の工事を選ぶこと」です。
街の屋根やさん福岡西店では、お客様のご要望やご予算に合わせて、無理のない最適な工事プランをご提案いたします。
✅ 無料の屋根点検・ご相談も受付中!
大切な住まいを守るためにも、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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