工事のきっかけ

志免町にお住まいのみなさま、こんにちは！
街の屋根やさん福岡西店です！

本日は、糟屋郡志免町で実施した漆喰の詰め増し工事をご報告いたします！
雨漏りしているとご相談いただき、現地調査を行った結果、屋根の漆喰と板金に劣化が散見されたため修繕工事を行いました。

瓦屋根の漆喰は、瓦を固定しているとても重要な部材です。
今回のように、ひび割れや剥がれ、欠けが多数生じている場合、瓦の飛散や落下の危険性がかなり高くなっています。
漆喰の補修として行った「詰め増し」工事の様子をお伝えいたします。

【前回までのブログ】
・糟屋郡志免町にて漆喰にひび割れと剥がれが生じた屋根瓦の雨漏り調査
・糟屋郡志免町にて錆びて歪み、穴まで空いていた谷板金の交換工事

【漆喰って何？】
漆喰（しっくい）とは、石灰石を1000度以上の高温で焼いて水を加えて作られる水酸化カルシウムが主原料の塗料です。
調湿性・防火性・耐久性・美観性などに優れており、瓦の固定や接着をはじめ、内外装の塗り壁材、または彫刻材として、さまざまな用途で使用されています。

工事の様子

棟瓦（隅棟）の撤去

棟瓦（隅棟：すみむね）を一時的に取り外し、新しい漆喰を補修していきます。
丸っぽい半円筒形に見える瓦は、五寸丸（ごすんまる）という棟瓦の一種で、幅15.15cmの丸瓦です。
屋根に並べられた平瓦の左右に伏せて設置され、雨水を防ぐ役割を持ちます。
漆喰を詰め増しして、ずれていた丸瓦を直していきます。

漆喰の詰め増し

常に雨風や紫外線に晒されている漆喰は、乾燥や温度変化などの影響で、ひび割れや剥がれのリスクが高まります。
ひび割れるとすき間ができて雨漏りにつながりやすくなるだけでなく、瓦の固定力が弱まり強風や大雨で落下する危険もあります。

今回は、早めの補修が必要と判断したため、既存の漆喰に新しい漆喰を塗り重ねる詰め増し工事を行いました。
漆喰の詰め増し工事は、ひび割れや剥がれなどの劣化が比較的軽微な場合に適した工事です。
傷んでいる漆喰が広範囲にわたっている場合は、一旦全ての漆喰を取り除いてから新たに詰め直す「漆喰の詰め直し」が必要になるときもあります。

詰め増し工事が終わり、まっすぐ整った棟瓦が復活しました。
白く見えるのが新しく詰め増しされた漆喰です。
出来上がりを見ると、工事前の漆喰がいかに劣化して痩せていたかがわかります。

漆喰が新しくなり、瓦の固定力もよみがえりました。
防水機能とすき間を埋める役割を果たす漆喰は、瓦屋根に欠かせない重要部材です。
劣化に気づいたときは、できるだけ早く点検し、適切なメンテナンスを行うことをおすすめします。

工事を終えて

屋根の工事が全て完了しました。

今回は、雨漏りした屋根の修理として、谷板金の交換、漆喰の詰め増し工事を実施しました。
どんなに丈夫な屋根材であっても、年月の経過による傷みや劣化は避けられません。
もし、「新築後一回もリフォームしていない」「点検もしたことがない」「屋根の状態を見たことすらない」などという場合は、
ぜひ一度、街の屋根やさん福岡西店の無料点検をお試しください。