
2025.05.31
糟屋郡篠栗町で行った屋根調査では、築40年のコロニアル屋根に苔・藻・欠けといった明らかな劣化症状が見つかりました。屋根塗装では十分な耐久性が期待できないため、屋根カバー工法をご提案しました。 今回はその流れを受けて、なぜ屋根カバー工法が有効なのか?という点を、コロニアル屋根の特徴…

こんにちは!街の屋根やさん福岡西店です。
今回は、北九州市の2階建住宅にお住まいのお客様から「屋根の色褪せが気になる」とのお問い合わせをいただき、現地調査を実施しました。
お話を伺うと、過去に一度、別の業者で屋根塗装のリフォームをされたとのこと。しかし、塗装後まもなく色褪せが目立ちはじめたと感じていたそうです。
調査を進める中で、以下のような点が確認されました。
屋根材はスレートで、全体的に塗装の色褪せが見られました。
特に気になったのは、縁切りが行われていない可能性が高いという点です。
縁切りとは、塗装後にスレート同士の重なり部分をカッターなどで切り、雨水の通り道を確保する作業。
これがされていないと、雨水が屋根の中に滞留し、内部に染み込みやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。
お客様が塗装後すぐに色褪せを感じられたのも、下地の吸水や通気性の悪さが原因となっている可能性があります。
スレート屋根は1枚1枚が少しずつ重なっていて、そのすき間から雨水が排水される仕組みになっています。
しかし、塗装によってそのすき間が塗料でふさがってしまうと、雨水が排出されずに屋根内部に溜まり、雨漏りの原因になります。
そこで行うのが「縁切り」です。
重なったスレートの間にカッターなどを入れて、水の通り道を再び確保する作業です。
🔹タスペーサーとは?
タスペーサーは、縁切りと同じ目的で使われる専用の樹脂製部材です。
塗装の前にスレート同士のすき間に差し込むことで、常に一定のすき間を確保し、塗料でふさがるのを防いでくれます。
スレート屋根における塗装は、あくまでも防水性能の延命処置に過ぎず、劣化が進んでいる場合は根本的な解決にはなりません。
今回のように、前回の塗装で縁切りが不十分だった場合や、すでに色褪せが始まっている状態では、屋根カバー工法が非常に有効です。
今回の現地調査の結果をふまえ、スレート屋根については、塗装ではなくカバー工法(重ね葺き)による根本的な雨漏り対策をご提案いたします。すでに塗装の色褪せが始まっており、また縁切りが行われていなかった可能性が高く、雨水が排出されずに屋根内部へ浸水するリスクがある状態でした。
軒天と雨戸に関しては、下地処理が不十分だったため、改めて丁寧なケレン作業と塗装によるメンテナンスを行うことで、美観と耐久性を回復させることが可能です。外壁についてはレンガ仕上げのため、現状維持で問題ないと判断いたしました。
総合的に見て、今回のスレート屋根には塗装ではなくカバー工法が最適なメンテナンス方法であり、その他の部位についても適切な処置を講じることで、雨漏りリスクの軽減と建物の美観維持が期待できます。
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