「雨漏りが止まらず、天井に大きなシミができてしまった」
そんなご相談を受け、糟屋郡宇美町にある築年数の経った住宅にて屋根調査を実施しました。
この住宅は、板金屋根と瓦屋根が併用された構造になっており、それぞれの屋根材に特有の劣化が見られました。
調査の結果、雨漏りの主な原因はサビによる板金屋根の腐食と、瓦屋根下地の腐食・劣化によるものでした。
現地に到着してまず確認したのは、室内の天井にできた大きな茶色のシミです。
シミは直径50cm以上、色は濃く、長期間にわたり雨水が染み込んでいたことを示していました。
これは典型的な雨漏りが進行しているサインであり、室内環境や建物構造へのダメージが懸念される状態です。
板金屋根は、長年の風雨や紫外線によって広範囲にわたりサビが発生していました。
特に接合部や折り返し部分には穴あきに近い腐食も見られ、そこから雨水が侵入していた可能性が高いです。
また、板金表面の塗膜が剥がれており、防水性は大きく低下している状況でした。
瓦を一部取り外して調査したところ、瓦の下にある木製下地(野地板)や防水シートに腐食や劣化が確認されました。
本来、瓦の下地は雨水の侵入を防ぐ最後の砦ですが、その防水層が水を吸い込んで脆くなり、雨漏りを許してしまう状態になっていたのです。
今回の雨漏りの原因は以下の2点に集約されます。
板金屋根のサビによる穴あき・腐食
瓦屋根の下地材の腐食・劣化
このまま放置してしまうと、さらに雨漏りが悪化し、構造体への影響や室内のカビ、木部の腐敗など、建物全体の劣化を加速させてしまいます。
室内の天井に茶色く濃い雨じみが見られる場合、それは雨漏りが初期段階を過ぎて深刻化している証拠です。長期間にわたって雨水が天井裏へ浸入している可能性が高く、断熱材や下地の木材が湿気を含んで腐食・カビの発生につながります。また、建物の構造体にまで水分が達していると、強度の低下を招く恐れもあります。
さらに、天井裏には電気配線が通っているため、雨水との接触によって漏電や火災リスクが高まることも。こうした状態を放置すれば、補修では対応しきれず、天井の張り替えや大規模な室内工事が必要になるケースも少なくありません。
見た目の変色だからと軽視せず、雨じみを見つけたら早急に専門業者による点検を受けることが、被害を最小限に抑える第一歩となります。
梅雨〜夏にかけては、台風やゲリラ豪雨が頻発する時期。
雨漏りは一度発生すると、自然に直ることはありません。
「室内のシミが気になる」「古い屋根が心配」という方は、無料の屋根点検をぜひご利用ください。
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