2025.12.08
こんにちは!街の屋根やさん福岡西店です。 今回ご報告するのは、福岡市西区にお住まいのお客様からの雨漏り調査依頼事例です。お客様のお悩みは、玄関ポーチの天井に発生した雨じみでした。玄関ポーチは、家の顔とも言える場所であり、来客の際に雨じみが目立つため、解決を強く望んでいらっしゃいま…
今回ご報告するのは、福岡市博多区に立地する工場からの雨漏り調査依頼事例です。
工場や倉庫といった大型の建物における雨漏りは、一般住宅の雨漏りとは異なり、単なる建物の問題に留まらず、企業の経営や生産体制に直結する致命的な問題へと発展する可能性があります。
お客様は、特に大雨の際に特定の場所で雨漏りが発生し、作業に支障が出始めていることを心配されていました。
私たちは、工場の安定稼働を守るため、迅速かつ専門的な雨漏り調査を実施しました。
工場や倉庫で雨漏りが発生した場合、その影響は甚大で、企業にとって看過できない致命的なデメリットをもたらします。
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生産ラインで使用される精密機器や高価な工作機械が水濡れにより故障・ショートするリスクがあります。
大量の在庫品や製品が濡れてしまうと、品質が保証できなくなり、廃棄コストが発生します。
一般住宅の比ではない、数百万~数千万円規模の資産損害に繋がる可能性があります。
雨漏り箇所の下の作業ラインは停止せざるを得ず、生産スケジュールに遅延が生じます。
床が濡れることで、フォークリフトや作業員の転倒・滑落事故のリスクが急増し、労働安全衛生上の問題となります。
製品への水滴の混入は品質管理上許されず、出荷停止などの大きな問題を引き起こします。
しかし、この天窓こそが、経年劣化による雨漏りの最大の弱点となるデメリットを抱えています。
天窓は屋根に開口部を設ける構造上、その周辺は複雑な構造となりやすく、通常の屋根面よりも水の侵入リスクが高いのです。
天窓のガラス(またはポリカーボネート板)とフレームの間や、フレームと屋根材の接合部には、必ずシーリング材やパッキンが使用されています。
工場の屋根は、特に直射日光が強く当たるため、紫外線による劣化が急速に進みます。
シーリングが硬化し、ひび割れたり痩せ細ったりすることで、微細な隙間から雨水が浸入し始めます。
工場の大きな金属屋根は、日中の太陽熱で大きく膨張し、夜間に収縮するという激しい熱伸縮を毎日繰り返しています。
天窓周りの金属フレームは、この繰り返される伸縮の力に晒されることで、金属疲労や変形が生じ、接合部に微細なズレや隙間が発生し、雨水の侵入を許してしまいます。
天窓の周囲には、雨水を適切に流すための排水溝(水切り)が設けられています。
しかし、工場の周囲のホコリや、飛来物、鳥の巣などのゴミが溜まりやすく、これが原因で排水機能が低下します。
排水が追いつかない状態で集中豪雨が発生すると、水が溜まった状態から天窓の接合部を乗り越えて内部へと浸入し、雨漏りに繋がります。
天窓の雨漏り対策は、原因によって異なります。
✅シーリング打ち替え
劣化が進んでいるシーリング材をすべて撤去し、高耐久のウレタン系や変成シリコン系のシーリング材で打ち替えます。
✅金属カバー工法
天窓のフレーム全体を新しい金属板で覆い、水の浸入経路をシャットアウトする工法。
✅天窓の交換・撤去
劣化が著しい場合は、天窓本体を交換するか、思い切って撤去し、通常の屋根材で塞いでしまう選択肢も検討されます。
今回の福岡市博多区の工場調査で明らかになった天窓からの雨漏りは、単なる修繕ではなく、生産性と資産を守るための緊急性の高い対策が必要です。
天窓周りの雨漏りは、構造的な複雑さ、激しい温度変化、そして劣化が複合的に絡み合って発生しており、一般的な応急処置では根本的な解決には繋がりません。
工場の安定稼働を守るためには、天窓の構造と金属屋根の特性を熟知した専門業者による、耐久性の高い防水改修工事が不可欠です。
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