🔹福岡市城南区物件のカラーベスト屋根を調査

福岡市城南区にお住まいのお客様より、「以前屋根は塗装リフォームしたが、最近また劣化が目立つようになってきた」とのお問い合わせをいただきました。
築37年の戸建住宅で、15年前に別業者によって塗装によるリフォームを実施されたそうです。

また、お客様はお庭の植栽を非常に大切にされており、施工の際には極力影響の出ないよう配慮が求められるとのことでした。

現地調査調査にて確認された劣化症状

現地調査調査では、既存の屋根材「カラーベスト（スレート）」にさまざまな劣化症状が見られました。

✅調査で確認された劣化のポイント

・屋根全体の色褪せ・表面のチョーキング
塗膜が劣化しており、防水性が著しく低下している状態でした。

・棟板金のサビと腐食
板金表面に赤錆が発生し、内部の貫板にも雨水が浸入している可能性が高いと判断されました。

・縁切り不良の可能性あり
前回の塗装時にタスペーサー等の縁切り処理がされていなかった可能性があり、
スレートの小口（下端）からの雨水排出がうまくいかず、屋根材の裏側から劣化が進行している症状が見受けられました。

・一部屋根材や板金は良好
後年に貼り替えられたと見られる箇所では、比較的良好な状態が保たれていました。

縁切り不良とは？

屋根塗装の際、本来スレート（カラーベスト）屋根と屋根の隙間には、雨水を排出するための通り道（縁）が必要です。
「縁切り」とは、塗料でふさがってしまったこの隙間を確保する作業のことを指します。

縁切りが適切に行われていないと、屋根内部に雨水がたまり、雨漏りや屋根材の腐食につながる重大なリスクがあります。
見た目では気づきにくいため、施工不良に気づくのが遅れがちなのも注意点です。

スレート屋根の寿命と限界

カラーベスト（スレート）屋根の耐用年数は、一般的に15年〜25年とされており、
塗装によって延命は可能ですが、塗装だけでは根本的な構造や内部劣化を解消できません。

とくに、今回のように縁切りがされていない場合は、雨水が屋根材内部に滞留し、見えない部分から劣化が進行してしまうため注意が必要です。

ご提案内容｜屋根カバー工法のご提案

今回の調査を踏まえ、街の屋根やさん福岡西店では、屋根カバー工法による全面的なリフォームをご提案しました。

屋根カバー工法とは？

既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい軽量金属屋根（例：ガルバリウム鋼板）を被せる施工方法です。
断熱性・遮音性・防水性のすべてを強化でき、解体費用が抑えられるメリットもあります。

✅屋根カバー工法の詳細はこちら←

なぜ屋根カバー工法なのか？屋根カバー工法のメリット

・屋根材の表面と裏面の両方で劣化が進行
・棟板金の腐食による雨漏りリスク
・前回の塗装から15年が経過しており、再塗装では延命効果が限定的
・一部屋根材を活かしながら、全面の性能を向上可能

お庭を守るための施工配慮について

お客様が大切にされているお庭への影響を最小限にするため、以下の点に留意しながら施工を行うことをお約束しています。

• 足場の設置時、植栽や鉢の保護対策を徹底

• 高圧洗浄・撤去作業の際は飛散防止シートを設置

• 作業エリアを区分けし、最短ルートで効率的に作業

お住まいだけでなく、暮らしの環境まで丁寧に守る施工を心がけております。

塗装では対応できない劣化には、屋根カバー工法が最適

今回の福岡市城南区の物件では、塗装によって延命されたカラーベスト屋根が、再び劣化を進行させている状態でした。
特に縁切り不足や棟板金のサビは、内部からの腐食・雨漏りのリスクを高める要因です。

このような状態では、再塗装では不十分であり、屋根全体を守る「屋根カバー工法」が最も効果的な選択肢となります。