
2025.05.30
福岡市の皆様へ。本日は「天井からの雨漏り」のご相談を受け、街の屋根やさん福岡西店にて現地調査を実施いたしましたのでご紹介します。 対象となった建物は鉄骨造で、屋根面にはトップライト(天窓)と太陽光パネルが併設された複合構造が採用されており、工場や倉庫など大型施設に多く見られる仕様…

[情報更新日:2025/05/23]
福岡県糟屋郡宇美町にお住まいのお客様より、「雨漏りが発生しているので調査してほしい」とのご依頼をいただき、現地での無料屋根調査を行いました。
お住まいは築30年以上が経過した和瓦屋根の住宅で、丁寧にメンテナンスされている様子でしたが、谷板金の劣化による穴あきが確認され、そこから雨水が侵入していることが雨漏りの主な原因であると特定されました。
さらに、棟瓦の漆喰の一部が剥がれ、赤土が露出している状態も確認。これらの劣化を踏まえ、雨漏りの根本解決に向けた補修工事を実施いたしました。
谷板金とは?
谷板金(たにばんきん)とは、屋根の2つの傾斜が交わる「谷」と呼ばれる部分に取り付けられる金属製の板で、屋根に降った雨水を集めて効率よく排水するための部材です。
屋根の中でも特に雨水が集中しやすい箇所であるため、排水機能の要(かなめ)とも言える存在です。
この谷板金が劣化して穴が開くと、そこから雨水が屋根内部に侵入し、雨漏りの原因となってしまいます。
🔹谷板金の劣化は見落とされやすく、雨漏りが起きて初めて気づくことも多いため、定期的な点検が非常に重要です。
谷板金は、屋根の谷部(雨水が集中する部分)に設置される金属板で、雨水をスムーズに排水する役割を持ちます。
今回の宇美町物件では、谷板金が経年劣化により腐食し、穴が開いてしまっている状態でした。
通常、谷板金の下には防水シートが敷かれており、多少の劣化ではすぐに雨漏りすることはありません。
しかし、防水シート自体も劣化しており、機能を果たせなくなったことで雨水が建物内部にまで浸入していました。
また、谷板金に瓦が転がっていた箇所もあり、瓦の納まりが悪い状態も確認されました。
さらに、棟部分の漆喰が一部剥がれ、内部の赤土が見えている状態に。このままでは雨水が棟内部に侵入し、瓦のズレや落下にもつながる恐れがあります。
まずは雨漏りの原因箇所である谷周辺の瓦を一度すべて撤去しました。
瓦は高耐久な屋根材なので、問題のない瓦は補修後に再利用する方針で進めます。
続いて、穴の開いた古い谷板金を完全に撤去し、瓦を固定していた**桟木(さんぎ)**も劣化が進んでいたため、同時に撤去しました。
防水シートを新たに敷き直し、雨水の侵入を防止する下地をしっかり作ります。
その上に、新しい谷板金(耐食性の高い素材)を設置。これで雨水を安全に排水できる構造に回復しました。
瓦をしっかりと固定するために、新たな桟木を取り付けました。
銅線を使って瓦をひとつひとつ丁寧に固定することで、耐風性・耐震性が向上します。
✅銅線は耐久性が高く、強風や台風にも強い施工法です。
⑥桟木に銅線を使って瓦を固定
銅線は柔軟性と耐久性に優れており強風や豪雪にも耐えることができます。
銅線留めを行うことで屋根の耐震性向上も期待できます。
撤去していた瓦を丁寧に戻し、瓦止め(接着)作業も行い、瓦同士のズレや浮きを防ぎます。
さらに、剥がれていた漆喰部分も補修し、棟瓦の安定性と防水性を回復させました。
🔹工事完了後は、見た目にも美しく、雨漏りの心配がない安全で信頼性の高い屋根に生まれ変わりました。
谷板金からの雨漏りは、進行が早いため気づいたときにはすでに建物内部が傷んでいるケースも多いですが、今回は早期発見・早期対応が功を奏しました。
谷板金は、雨水が集中的に流れる重要な箇所であるため、劣化や穴あきが起こると雨漏りが一気に拡大するリスクがあります。
また、瓦屋根であっても、防水シートや漆喰といった副部材の劣化によって雨漏りが発生することも珍しくありません。
今回は梅雨前に工事を完了することができ、お客様にも大変ご満足いただけました。
屋根からの雨漏りが気になる
谷板金や漆喰の劣化が心配
瓦屋根のメンテナンス時期かも…
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
無料点検と写真付き報告書で、現在のお住まいの状態を丁寧にご案内いたします。
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