こんにちは！街の屋根やさん福岡西店です。

今回は、糟屋郡新宮町の住宅にお住まいのお客様より、
「車庫の天井から雨が漏れてくるのが悩みです」というご相談を受け、現地調査を実施いたしました。

この住宅は、1階が車庫で、その上に庭と住宅スペースがあるという、都市部で近年よく見られる“立体的な住まいのつくり”になっていました。

お客様は「雨が降るたびに車庫の天井から水がポタポタ落ちてくる」とお困りで、建物の構造的な問題も含めて調査してほしいとのことでした。

現地調査の結果「車庫天井からの雨漏りの原因とは？」

早速、現地にお伺いし建物の構造と雨漏りの発生箇所を確認しました。

✅構造の特徴

この物件は敷地を有効に活用するために、
・1階部分に車庫(インナーガレージ)
・その上に中庭やベランダ、そして2階の住居スペース

というような立体構造になっている住宅でした。
こうした構造はとても便利ですが、防水処理が不十分な場合、下階（車庫）に雨水が漏れてしまうことがあります。

✅雨漏りの症状

・車庫の天井の一部から水滴が落ちてくる
・雨の日の翌日でも湿った状態が続いている
・天井のクロスや塗装にシミやふくらみができていた

✅推定される原因

調査を進めたところ、以下のような原因が考えられました。

・上階の庭部分の防水層の劣化
・防水シートや排水溝の劣化により、雨水が直接構造体に染み込んでいた
・水が流れ込んだ結果、下の車庫天井裏に溜まり、雨漏りとして現れた

📌 車庫は屋外扱いになることも多く、天井裏の構造が簡易的な防水しかされていないこともあります。

「車庫の上に住宅や庭がある作り」のメリットとデメリット

都市部や傾斜地、狭小地でよく見られるこのような構造。
スペースの有効活用という点で非常に優れていますが、防水や排水の管理が重要なポイントとなります。


✅メリット

・限られた敷地を有効活用できる
→駐車スペースを下に設けることで、上部を住居や庭として使える

・外構スペースを減らして生活空間を広げられる
→都市型住宅に多く、建ぺい率を抑えながらも十分な生活面積を確保

・車庫と住宅が一体化することで利便性が高い
→雨の日でも濡れずに車の乗り降りが可能


🔹デメリット(注意点)

・防水処理の不備があると雨漏りの原因になる
→屋上や庭部分の排水・勾配・シートの劣化が車庫への漏水につながる

・メンテナンスが難しい構造になっていることがある
→下の天井裏の点検口がないと、浸水状況の確認がしにくい

・造が複雑な分、補修費用が高くなりがち
→一部防水工事だけでは対応しきれないケースもある

今後の対策とご提案

今回のお客様には、以下のような対応をご提案させていただきました：

• 車庫上部の防水工事（ウレタン塗膜防水やシート防水の再施工）

• 排水経路の清掃・改善（詰まりがある場合の対応）

• 必要に応じて、天井裏の点検・部分補修

📌 雨漏りは、水が見える場所と原因箇所が一致しないことが多いため、構造を理解した専門業者の点検が不可欠です。

糟屋郡新宮町で車庫からの雨漏りを調査しました

• 糟屋郡新宮町の住宅で、車庫天井からの雨漏りが発生しているとのご相談を受け、現地調査を実施

• 調査の結果、車庫の上にある庭部分の防水劣化が原因である可能性が高いと判断

• 「車庫の上に住居や庭がある造り」はスペース活用に優れる反面、防水の定期メンテナンスが重要

• 雨漏りが発生したら早めの点検と防水工事の検討をおすすめします。