
2025.05.06
こんにちは!街の屋根やさん福岡西店です。 今回は、福岡市西区にある築年数が経過した瓦屋根住宅にて、お客様からのご希望により「大掛かりな工事は避けたいけど、このままでは不安」とのご相談をいただき、部分的な屋根補修工事を行いました。 屋根全体の葺き替えは見送り、ズレや破損のある箇所に…

こんにちは。街の屋根やさん福岡西店です。
先日、福岡市西区の瓦屋根住宅にて屋根調査を行ったところ、
瓦が大きくズレ、今にも崩れ落ちそうな状態であることが確認されました。
今回は、こうした「瓦のズレ」がなぜ起こるのか、
そしてこれから迎える梅雨・台風シーズンに向けた注意点と対策について詳しく解説します。
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・福岡市西区物件で行った屋根調査
瓦屋根は、重厚で美しい外観とともに高い耐久性(30年以上)を誇る優れた屋根材です。
しかし、瓦そのものは頑丈でも、「固定する力」や「下地」の劣化によってズレが発生することがあります。
主な原因は以下のとおりです。
✅漆喰の劣化
瓦を固定している棟の土台部分には漆喰が使われており、
この漆喰が劣化すると瓦が動きやすくなります。
ひび割れや剥がれはズレや崩れの前兆です。
✅葺き土の風化・流出
瓦の下には「葺き土(ふきつち)」という土が敷かれており、
これが長年の雨風で流れ出すと、瓦の位置が不安定になります。
自然災害による揺れ・風圧・飛来物の衝撃などで、
部分的にズレたり、隙間が生まれたりします。
瓦1枚のズレが、他の瓦にも連鎖して崩落の危険性を高めることがあります。
✅屋根の下地(防水シート・野地板)の劣化
瓦の下には、雨水から家を守る防水シートと屋根の骨組みである野地板があります。
これらが劣化していると、
瓦の“支え”が弱まり、踏み抜きやズレの原因になります。
これからの時期、湿気が多く激しい雨や風の多い季節が続きます。
瓦屋根に不具合がある状態で放置すると、次のような深刻な被害に繋がるおそれがあります。
🔹雨漏りの発生
ズレた瓦の隙間から雨水が侵入し、防水シートを劣化させて雨漏りの原因に。
ひどい場合には室内の天井や壁にシミ・カビが発生します。
🔹瓦の落下事故
風で煽られた瓦が落下し、
通行人や車両、隣家に被害を与える危険性があります。
🔹下地材の腐食による建物寿命の低下
長期間にわたり雨水が侵入すると、
構造材(野地板や垂木)が腐食し、屋根の葺き替えが必要になるケースも。
瓦屋根は30年〜50年以上も使用可能な非常に丈夫な屋根材です。
しかし、
漆喰や葺き土の劣化
防水シートの寿命(一般的に20〜25年)
地震・風雨の影響
といった要素によって、見えない場所から劣化が進行していることもあります。
「瓦は割れていないから大丈夫」と安心せず、
屋根全体の構造まで点検することが大切です。
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