
2025.05.31
屋根リフォーム、塗装でいいの?カバー工法が必要? 「屋根の見た目が気になってきたけれど、塗装だけで十分なのか、それとも工事が必要なのか分からない」というご相談は多くいただきます。 今回ご紹介するのは、福岡市南区にある築20年の住宅での屋根・外壁調査の事例です。このお宅では、以前外…

福岡市南区で行った前回の屋根調査では、築36年・カラーベスト屋根のお宅で、見た目の劣化を気にされたお客様よりご相談をいただきました。
調査の結果、屋根材自体の劣化が進行していたことに加え、過去に行われた塗装工事において「縁切り」が行われていなかったことが大きな問題点として浮かび上がりました。
一見、塗装によって屋根表面がきれいになったように見えても、「縁切り」がされていないと、実は雨漏りのリスクが高まってしまうのです。
今回はその「縁切りとは何か?」そして「タスペーサー」の役割について、わかりやすく解説します。
スレート屋根などの薄い板状の屋根材は、重ねて施工されており、わずかな隙間が設けられています。この隙間は、雨水や結露などを外へ排出するための通路としての役割を持っています。
しかし、屋根塗装工事を行う際に、この隙間に塗料が入り込んでしまい、スレート同士が密着してしまうことがあります。
これが「縁切りされていない状態」です。
縁切りがされていないと、雨水や内部に発生した湿気の逃げ道がなくなり、次のような問題が起きます。
雨水がスレートの下に溜まり、屋根下地(野地板)を腐らせる
湿気がこもることで内部結露が発生しやすくなる
長期間にわたり雨漏りの原因となる
見た目には問題がなくても内部で劣化が進行する「隠れたトラブル」に
実際、前回の福岡市南区のお宅でも、塗装工事後に縁切りが行われていなかったため、排水がうまくできず、屋根内部の劣化が進んでいました。
従来の縁切りは、塗装が乾いた後にカッターや皮すき(はがし道具)で手作業で隙間を作る方法が一般的でしたが、手間がかかり、作業精度にもばらつきが出ることがありました。
そこで近年広く使われているのが「タスペーサー」です。
スレート屋根の隙間に事前に差し込むことで、塗料が入っても隙間が埋まらないようにする
小さなパーツながら、雨水の排出経路を確保する非常に重要な部材
材質はプラスチックや耐候性樹脂で、長期間にわたって効果を維持
作業効率が高く、ムラのない縁切り作業が可能
✅つまり、タスペーサーを使用することで、縁切りの失敗を防ぎ、屋根の耐久性をしっかり確保できるのです。
「塗装をしたばかりなのに、数年で雨漏りが…」というご相談をいただくことがあります。
その多くは、以下のような縁切りの不備や工程ミスが原因です。
縁切り不足による雨水の滞留と雨漏り
タスペーサーを使用していない、または不適切な取り付け
下地の劣化を見落としたまま塗装を行い、根本的な劣化を放置
このようなトラブルを防ぐためには、塗装工事を依頼する前にしっかり業者に縁切りの有無を確認することが重要です。
屋根塗装は、見た目の美しさだけでなく、屋根本来の機能を維持するための工事です。
その中でも「縁切り」や「タスペーサー」は目に見えにくいながらも、非常に大切な工程です。
今回のように、過去の塗装工事で縁切りがされていなかったことにより、屋根の排水不良や劣化が進行してしまうケースも実際に存在します。
屋根塗装をしたが、その後の状態が不安
タスペーサーを使っているか確認したい
雨漏りの原因を詳しく調べてほしい
このようなお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
過去の工事の診断や、必要なメンテナンスのご提案まで、専門スタッフが丁寧に対応いたします。
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