今回、雨漏りが確認されたのは建物の1階部分に張り出した屋根=下屋(げや)です。
主屋の屋根と異なり、下屋は雨風の影響を受けやすい構造で、劣化が進むと雨漏りのリスクが高まります。
実際の調査では、雨漏れ箇所の直上部分に目立った瓦の割れや穴あきは見られませんでしたが、瓦全体にズレが生じており、防水性が低下していることが確認されました。ズレた瓦の隙間から雨水が侵入して、室内への雨漏りにつながっていると考えられます。
この住宅に使用されているのは、かつて1970〜80年代に多く使われたセメント瓦です。セメントと川砂を混ぜて成形されたこの屋根材は、陶器瓦よりも安価で施工しやすいという理由から普及しましたが、現在は製造が中止されており、新築住宅には使われていません。
既存のセメント瓦は、多くが製造から30〜40年以上経過しており、耐久性の限界に達しているケースが多いです。
表面塗装が剥がれていたり、瓦の内部が脆くなっていることもあり、雨水が侵入しやすい状態になってしまいます。
屋根だけでなく、玄関庇(ひさし)部分にも雨漏りの兆候が確認されました
。庇の屋根材は板金製で、防水性の低下が見られる「継ぎ目のシーリング不良」が主な原因です。
また、以前行われた外壁・屋根塗装工事によって、本来スムーズに流れるはずの雨水が滞留し、かえって漏水リスクを高めている可能性も指摘されました。塗装工事=防水工事ではないという点を、改めてご認識いただく必要があります。
築年数が経過した屋根では、目立ったひび割れや穴がなくても瓦のズレや防水機能の低下が雨漏りを引き起こします。とくにセメント瓦のような旧式の屋根材は、塗装だけでは根本的な防水性の回復が難しく、葺き替え工事によるリフォームが現実的な解決策となることも少なくありません。
「屋根からの雨漏りが気になるけど、どこに相談していいか分からない…」
「見た目は大丈夫そうだけど、築年数的に不安がある…」
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