
2025.05.31
🔹お問い合わせのきっかけは「屋根の劣化」「トップライトの暑さ」🔹 福岡市南区にお住まいのお客様より、「屋根の見た目が悪くなってきた」「トップライトの影響で夏がとにかく暑い」というご相談を受け、無料屋根・外壁調査を実施しました。 築20年の住宅で、10年前には外壁塗装のリフォームを…

前回の記事では、粕屋町の築18年住宅にて屋根と外壁の調査を行い、屋根に使われていた「コロニアルNEO」の劣化状況と、外壁サイディングのシーリングひび割れを中心にご報告しました。
今回は、外壁や付帯部に焦点をあて、現地調査で確認できたシーリングの劣化症状、およびその他の外壁まわりで放置すべきでない劣化箇所について詳しくご紹介します。
外壁のサイディング材同士のつなぎ目や、サッシまわりなどに充填されているシーリング材(コーキング)は、建物の防水性や気密性を保つ重要な部材です。
今回の物件でも、シーリングのひび割れ・剥離・肉やせが複数箇所で確認されました。
ひび割れ | ![]() | 乾燥や紫外線の影響で細かいクラックが発生 |
肉やせ | ![]() | 経年によって体積が減り、隙間ができる |
剥離 | ![]() | 外壁との接着が失われ、隙間が生じる |
これらの劣化を放置すると、隙間から雨水が侵入し、外壁材の裏側や内部の構造部を傷める原因になります。
さらに進行すると、雨漏りや断熱材のカビ・腐食にもつながりかねません。
今回の調査では、幸いにも外壁サイディング材そのものには大きな損傷や色褪せは見られませんでした。
しかし、外壁の中間に設置された「幕板」にはチョーキング現象が確認されました。
これは塗料に含まれる樹脂成分が紫外線などで分解され、粉状になって表面に現れる現象です。
チョーキングが起きているということは、防水性能が失われているサイン。
放置すると、幕板自体が雨水を吸収し、反り・ひび・剥離といったトラブルの原因になります。
外壁調査では、シャッターBOX(鉄製)にうっすらとした赤錆が出始めていることも確認されました。
表面塗膜の剥がれ
赤錆の発生
湿気のこもりやすい北側に多く見られる
一方で、可動部分のシャッター本体にも同様に鉄が使われていますが、こちらは塗装によるメンテナンスは推奨されません。
シャッターに塗装をすると、稼働時に塗膜が剥がれ、内部で固着するリスクが高く、開閉不良の原因となるためです。
この物件では確認されませんでしたが、外壁全体をメンテナンスする際には以下の劣化症状にも注意が必要です。
サイディングのひび割れ:雨水が浸入し、内部を腐食させる
塗膜の剥がれ・浮き:防水性が失われ、膨張・変形を招く
コーキングの断裂:外壁が揺れに対応できず、ひび割れが発生
カビや藻の繁殖:見た目が悪く、素材の劣化を早める
外壁は建物を守る「外皮」の役割を担うため、定期的な点検と早めの対応が建物全体の寿命を大きく左右します。
築18年の今回の住宅では、外壁そのものに大きな劣化は見られませんでしたが、シーリングのひび割れや幕板のチョーキング、シャッターBOXの錆といった「劣化の前兆」がいくつも確認されました。
これらを早めに補修・再塗装しておくことで、外壁や構造材への被害を防ぎ、長く安心して住み続けられる住まいが維持できます。
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