🔹ご依頼のきっかけ「築50年これからも安心してこの家で暮らしたい」

今回ご紹介するのは、築年数50年のセメント瓦の住宅にて行った屋根葺き替え工事です。
現在、セメント瓦は製造されていないため、屋根の葺き替え工事を行いました。
10年前に別の業者にて屋根塗装によるメンテナンスをされていましたが、すでに塗膜が劣化していました。

この物件では屋根の葺き替え工事、外壁塗装工事、テラス屋根の交換工事を実施しました。
本日は、屋根の葺き替え工事についてご紹介します。

屋根調査で判明したのは、セメント瓦の深刻な劣化

実際に屋根に上がってみると、使用されていたのは1970～80年代に多く普及したセメント瓦でした。

✅ 確認された劣化の症状

・塗装の色あせ、広範囲にわたる苔やカビ
・局所的なひび割れや欠け
・瓦のズレが複数箇所で発生
・雨水が浸透し、防水シートや野地板の劣化リスクが非常に高い状態

🔹「思っていた以上に傷んでいたことにショックを受けました…」とお客様からも驚きの声が上がったほど、見た目以上に深刻な状態でした。

実施した屋根葺き替え工事｜安心の住まいへ再構築

今回の屋根葺き替え工事では、築50年という年数と、雨漏りの発生という緊急性を踏まえ、「今後も安心して住み続けられる家に」というお客様のご希望に応えるべく、以下の手順で工事を進めました。

既存セメント瓦の撤去

まず行ったのは、現在では製造されていないセメント瓦の撤去作業です。
雨漏りが起きている場合、屋根材の下にある防水層や野地板（下地の木材）にも水分が回っている可能性があるため、屋根全体を丁寧に解体します。

瓦の下の木材にも腐食が見られました。
野地板を設置して屋根の下地を補強しました。

防水シートの新設

野地板を貼り終えました。
雨水の侵入を完全に防ぐために防水シートを新設します。

この工程により、万が一屋根材の下に水が入り込んでも建物内部への雨水の侵入を防ぐことができます。

新しい屋根材「オークリッジスーパー（オニキスブラック）」を施工

次に設置したのは、アスファルトシングル材の中でも人気の高い「オークリッジスーパー」。
今回使用したカラーは、高級感と重厚感を兼ね備えた「オニキスブラック」です。

この屋根材は次のような特徴を持っています。

🔹セメント瓦よりも圧倒的に軽量：地震の揺れを軽減し、建物への負荷を抑える
🔹高い耐風性能：台風や突風にも強く、固定力の高さが特長
🔹防水性・耐久性が向上：苔やカビも発生しにくく、長持ちしやすい素材
🔹デザイン性も抜群：表面に立体感のある陰影加工が施され、和風住宅の外観にも自然に調和します

屋根面が完了したら、板金を取り付けて完了です。

葺き替え工事完了で、これからの暮らしが安心に

施工完了後、お客様からは

「和風の外観にも違和感なく馴染んでいて、イメージ通りの仕上がりになりました」という嬉しいご感想をいただきました。

🔹屋根は建物を守る“傘”のような存在です。
今回の工事により、防水性・耐震性・美観性のすべてが向上し、長く安心して暮らせる住まいへと生まれ変わりました。

築50年の住宅で屋根葺き替え工事を実施｜梅雨や台風の季節だけど、もう不安はありません

今回ご紹介した屋根葺き替え工事では、築50年という年数を迎えた住宅に、新たな命を吹き込むような施工を行いました。
防水シートの劣化やセメント瓦の老朽化は、住まいの安全性に直結する重大な問題です。しかし、今回の工事で耐久性・防水性に優れた「オークリッジスーパー」へと屋根を刷新したことで、これから先も安心して暮らしていける環境が整いました。

「もうすぐ梅雨や台風の季節だけど、もう不安はありません」
と、お客様にも安心のお声をいただいております。

屋根は毎日、見えないところで私たちの暮らしを守ってくれています。
だからこそ、不安を感じたその時が、最も良い点検・メンテナンスのタイミングです。

次回は、この物件の外壁塗装工事についてご紹介します。