
2025.05.30
福岡市東区にお住まいの皆様へ。築40年の3階建住居で雨漏り調査をご紹介|天井の雨じみ・陸屋根の劣化・折半屋根の穴を確認築40年の住宅にお住まいのお客様から「屋根から雨漏りがしているので調査してほしい」とのご相談をいただきました。2階のバルコニー付近から雨漏りしていると感じていたも…

先日、実施した屋根調査では、建物の2階部分に「陸屋根(りくやね)」が採用されていました。
陸屋根とは、一般的な傾斜屋根(いわゆる三角屋根)とは異なり、ほぼ平らな形状をした屋根のことです。
見た目はスタイリッシュで現代的ですが、構造上の特徴から雨漏りしやすい屋根でもあるため、適切な理解とメンテナンスが必要です。
この記事では、陸屋根の基礎知識から雨漏りリスク、メリット・デメリット、メンテナンス方法まで詳しく解説します。
陸屋根は、勾配がほとんどない平坦な屋根で、主に以下のような建物に使用されています。
マンションやビルなどの中高層建築
店舗・商業施設
3階建ての住宅
モダンデザインの一軒家
この屋根形状は、屋上スペースをバルコニーやルーフバルコニーとして活用しやすいため、都市部の住宅にも多く取り入れられています。
一見すると「屋根らしくない」形ですが、建物全体の印象をスッキリと見せてくれる人気のスタイルです。
結論から言えば、構造上、傾斜屋根よりも雨漏りリスクは高くなる傾向にあります。
その理由は以下の通りです。
✅雨水の排水性が低い
ほとんど傾斜がないため、雨水がスムーズに流れにくく、水が屋根に溜まりやすい構造です。
✅防水層に依存している
陸屋根の防水性は、ほぼすべて塗膜やシートといった「防水層」に頼っているため、
一度でも防水層が劣化すれば、すぐに雨水が建物内へ侵入してしまいます。
✅紫外線や熱による劣化
フラットなため日光や雨風を受けやすく、防水層の劣化が進行しやすいのも特徴です。
築40年の3階建物件でも、塗膜の浮きやクラック(ひび割れ)が発生しており、そこから雨漏りが起きていました。
項目 | 内容 |
メリット | ・屋上をバルコニーや倉庫として有効活用できる ・現代的でシンプルな外観になる ・太陽光パネルが設置しやすい |
デメリット | ・排水性能が低く、雨漏りしやすい ・防水層の劣化が目に見えづらい ・メンテナンスの頻度が多くなる傾向がある |
雨漏りを防ぐためには、防水層の定期的なメンテナンスが欠かせません。特に築10年以上経過している建物は注意が必要です。
ウレタン塗膜防水
液状のウレタンを塗布し、継ぎ目のない一体型の防水膜を形成。柔軟性があり、ひび割れにも強い。
シート防水(塩ビ・ゴム系)
防水シートを貼って保護。均一で美観も保ちやすいが、立ち上がりや入り組んだ部分は施工に注意が必要。
定期点検
5~10年ごとに専門業者による点検を行い、浮き・膨れ・ひび割れ・排水不良の有無を確認する。
ウレタン塗膜防水の再施工と、脱気筒の取り付けを提案し、雨水や湿気による防水層の膨れを防ぐ対応を計画しています。
陸屋根は見た目も使い勝手も魅力的な屋根形状ですが、構造上どうしても防水性能に大きく依存するため、メンテナンスの重要性が非常に高い屋根です。
特に、福岡のような湿度が高く雨の多い地域では、早期に劣化が進行するケースも珍しくありません。
「雨漏りしてから対処する」のではなく、「劣化する前に予防する」ことが、建物を長持ちさせる最大のポイントです。
街の屋根やさん福岡西店では、陸屋根・防水層の点検を無料で実施中です。
「雨漏りが不安」「そろそろメンテナンスの時期かも…」という方は、お気軽にご相談ください。
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