お客様のお悩み：別の業者で屋根リフォームを失敗

このお客様は、4年前に別の業者で屋根塗装を実施されていました。
しかし、その直後から塗膜の剥がれや色褪せが目立ち始め、わずか数年で屋根全体がひどく傷んだ状態に。

特に深刻だったのは、3階の天井に雨漏りによるシミが確認されたことです。
高い費用を払ってリフォームしたにもかかわらず、すぐに再劣化と雨漏りの不安に苛まれ、前回工事への不信感と「今度こそ安心できる屋根にしたい」という強い思いから、弊社にご相談いただきました。

物件は3階建であり、屋根には採光のためのドーマー（切妻窓）と天窓（トップライト）が設置されている、非常に複雑な構造を持つ住宅でした。

屋根調査で確認された問題点

詳細な屋根調査の結果、この早期劣化と雨漏りには複数の要因が絡んでいることが判明しました。

問題点① 決定的な施工不良「縁切り不足」

前回の塗装工事の際、スレート屋根の必須工程である「縁切り」が適切に行われていませんでした。
これにより、塗料が屋根材の重なり部の隙間を塞ぎ、雨水が排出されずに逆流し、建物内部への侵入（雨漏り）を招いていました。

これが、雨漏り兆候の最大の原因です。

✅縁切り不足とは？施工不良の原因を解説
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福岡市早良区の方へ｜屋根リフォームの施工不良にご注意！失敗の典型「縁切り不足」とは？

問題点② 屋根材自体の寿命と劣化

塗膜の剥離だけでなく、既存のスレート材には欠けや割れが広範囲に発生しており、屋根材としての物理的な寿命が尽きている状態でした。

塗装で補修できる限界を超えていたため、再塗装は意味がありませんでした。

 

問題点③ 構造的な弱点

ドーマーや天窓周りといった複雑な接合部は、シーリングや板金の劣化により水が浸入しやすい状態になっていました。

提案工事：屋根カバー工法による根本解決

これらの複合的な問題に対し、弊社は屋根カバー工法（重ね葺き）をご提案しました。

✅工事の選択理由

 既存の屋根を撤去する葺き替え工法に比べ、撤去費用と工期を大幅に削減できます。
さらに、新しい防水シートと屋根材を重ねることで、既存の縁切り不足や屋根材の割れといった施工不良の問題を、新しい防水層で完全に覆い隠し、一気に解決できるためです。

✅採用屋根材

高耐久・高機能なスーパーガルテクト（シェイドブラック）を採用しました。
軽量な金属屋根材であるため、既存屋根に重ねても耐震性への影響は最小限です。
また、断熱材が一体化されているため、3階の夏の暑さ対策にも効果を発揮します。

屋根カバー工法の工程

① 初期準備と防水層の構築

まず、安全のための足場を設置し、既存の棟板金などを撤去した後、工事の核となる防水シートの敷設に移りました。

水の密着性と防水性を高める片面粘着ルーフィングを軒先から丁寧に敷き込み、強固な二次防水層を確立しました。

② 新規屋根材と最終仕上げ

防水シートの上に、スーパーガルテクト（シェイドブラック）を緊結しながら敷設。
屋根面全体が新しい屋根材で覆われた後、最も技術を要する板金工事に取り掛かりました。

• 複雑部の処理
  雨漏りリスクの高い天窓やドーマーの周囲は、新しい屋根材に合わせて板金を正確に加工し、水の流れを制御する入念な雨仕舞いを実施。

• 棟板金の取り付け
  屋根の頂上には、スーパーガルテクトの色に合わせた黒の板金を、耐久性の高いビスで強固に取り付け、耐風対策を万全にしました。
  
  ✅これらの丁寧な工程により、施工不良が原因で発生していた雨漏りリスクは完全に解消されました。

スーパーガルテクトを採用した屋根カバー工法が完了しました

今回の施工事例は、屋根塗装の失敗が、建物の安全性に直結する深刻な事態を招くことを証明しています。
しかし、適切な時期に専門的な調査と根本解決（屋根カバー工法）を行うことで、建物の寿命と安心は必ず取り戻すことができます。

福岡市早良区で屋根カバー工法を終えて・・・

工事完了後、お客様には「これでやっと安心して暮らせる」と大変喜んでいただけました。スーパーガルテクトの採用により、雨漏りリスクの解消だけでなく、断熱性の向上による快適さも得られました。