店舗兼住宅の建物、屋上の防水劣化を放置するとどうなる？

屋上の防水劣化を放置するとどうなる？

屋上は建物の中でも特に雨風や紫外線の影響を受けやすい場所です。
防水層が劣化すると、以下のような問題が発生することがあります。

✅ひび割れから雨水が侵入し、建物内部に雨漏りが発生
✅防水層の浮きや剥がれが進行し、床の強度が低下
✅雨水が溜まることで建物の寿命を縮める原因に


屋上やベランダは普段、あまり意識しない部分ですが適切なメンテナンスを行うことで雨漏りを防ぎ、建物の寿命を伸ばすことができます。

今回行ったウレタン防水工事ってどんな工事？ウレタン防水工事の特徴を解説

今回は、屋上防水工事として 「ウレタン防水」 を採用しました。

ウレタン防水のメリット

✔ つなぎ目がないため、高い防水性能を発揮！
✔ 柔軟性があるため、ひび割れしにくい！
✔ 屋上だけでなく、ベランダやバルコニーにも施工可能！
✔ 比較的低コストで施工できる！

ウレタン防水は、液体状の防水材を塗布することで、屋上の形状に関係なく施工できる ため、さまざまな建物に適用できる防水工法です。

ウレタン防水工事の施工手順

1. 高圧洗浄で汚れを除去

まず、屋上の表面に付着しているホコリや汚れを、高圧洗浄機を使用してしっかり洗い流します。
汚れが残ったままだと、防水材がしっかり密着しないため、この工程はとても重要です。

2. 下地処理（プライマー塗布）

洗浄後、表面をしっかり乾燥させたら、プライマー（下地調整材）を塗布 します。
プライマーは、防水材をしっかりと密着させる役割を持ち、防水性能を長持ちさせるために欠かせません。

3. 自着シートの新設・転圧処理

プライマー塗布後、新しい 自着シートを設置し、しっかりと転圧 しました。
このシートは、防水性能をさらに高める役割を果たし、雨水の侵入を防ぐ効果があります。
また、転圧処理によって、屋上全体に均一に密着させ、防水層の耐久性を向上させました。

4. 防水層の塗布（ウレタン防水材の塗装）

自着シートを設置した後、ウレタン防水材を塗布 します。
防水材は、ローラーやコテを使って均一に塗り広げる ことで、屋上全体を防水層で覆っていきます。

✅ 1回目の防水材を塗布 → しっかり乾燥（半日～1日）
✅ 2回目の防水材を塗布 → さらに乾燥（1日）

この工程を2回繰り返すことで、十分な厚みを確保し、防水性を向上させます！

5. トップコートの塗布（仕上げ）

防水層をしっかりと乾燥させた後、仕上げとしてトップコートを塗布 します。
トップコートには、紫外線や摩耗による劣化を防ぐ役割 があり、防水層の寿命を延ばす効果があります。

6. 仕上げと最終確認

最後に、塗りムラがないか、隙間がないかを確認し、しっかりと防水機能が発揮されていることをチェック。
これで 屋上防水工事が完了！

一軒家のベランダにも防水メンテナンスが必要です！

今回のような屋上の防水工事と同様に、一般の住宅のベランダやバルコニーも定期的な防水メンテナンスが必要 です。

☑ ベランダの床にひび割れがある
☑ 水が溜まりやすくなった
☑ ベランダの防水塗装が剥がれてきた

こういった症状がある場合は、防水機能が低下している可能性が高い ため、早めの点検をおすすめします！