✅【福岡市早良区・葺き替え完了】瓦屋根の不安を解消！高性能屋根材オークリッジスーパーで屋根が軽量化、耐震性も向上（完結編）

こんにちは！街の屋根やさん福岡西店です。

前回の記事では、福岡市早良区の築50年超の瓦屋根に対し、瓦とボロボロになった防水シートをすべて撤去し、下地の補強、そして高性能な改質アスファルトルーフィングを敷設するまでをご紹介しました。
これで新しい屋根の「防水の土台」は完成し、雨漏りの心配はなくなりました。

今回の葺き替え工事が必要となった背景を改めて確認

前回の作業工程からの続き：新規屋根材の施工開始

前回の工事では、下地の補強と防水シート（改質アスファルトルーフィング）の施工が完了しました。これは新しい屋根の基礎であり、高い防水性能を発揮します。

いよいよ今回は、その強固な防水層の上に、最終的な屋根材であるオークリッジスーパーを施工する作業に入ります。

新規屋根には、オークリッジスーパーを採用しました。

防水シートに1枚1枚しっかり固定して取り付けます。

屋根材を軒先から棟に向かって、重ね代をしっかり確保しながら固定していきます。
アスファルトシングル材であるオークリッジスーパーは、裏面が接着剤になっており、気温が上がるとシート同士が熱で融着し、一枚岩のような強固な屋根を形成します。

屋根面にオークリッジスーパーを取り付けました。

板金を取り付け、雨仕舞いを行います。

屋根の頂上部分である棟（むね）は、雨水が集中しやすい場所です。
専用の棟材を使用し、複雑な形状に合わせて何層にも重ねて施工することで、高い防水性を確保し、見た目の美しさも追求します。

職人による最終的な仕上がりのチェック（浮きやズレがないか、水の流れは正しいか）を行った後、足場周辺や敷地内の清掃を徹底して行い、すべての工程が完了となりました。

今回の葺き替え工事で採用したのは、高性能アスファルトシングル「オークリッジスーパー」です。
これは、従来の瓦とはまったく異なる素材ですが、長寿命と高い機能性を誇ります。

複数の層を重ね合わせた立体的な構造（二層構造）を持つため、深みのある陰影が生まれます。
これにより、瓦とは異なる、重厚感のある洋風な外観へと生まれ変わりました。

瓦が1平方メートルあたり約40～60kgであるのに対し、オークリッジスーパーは約12kgと非常に軽量です。
この軽量化こそが、この物件に最大のメリットをもたらします。

メーカーによる30年保証が付帯されており、長期間にわたって防水性能と美観を維持します。
表面の石粒が紫外線からシートを守り、劣化を防ぎます。

瓦屋根特有の雨音を吸収する高い防音性能を持ち、表面には藻やコケの発生を防ぐための特殊な粒（防藻粒）が施されています。

築50年超の瓦屋根がオークリッジスーパーに葺き替えられたことで、得られた最大のメリットは、防水性の回復と並ぶ耐震性の向上です。

劇的な軽量化
屋根の重さが従来の約1/4以下に軽減されました。
耐震性の大幅向上
建物は重いほど、地震が発生した際に大きく揺れます。屋根が軽くなったことで、建物の重心が下がり、地震の揺れによる負荷（慣性力）が大幅に軽減されます。
特に旧耐震基準で建てられた可能性のある築年数の古い住宅にとって、屋根の軽量化は建物の寿命を延ばし、安全を確保する上で最も有効なリフォームと言えます。

長期間にわたる瓦のズレ、苔、そして落下リスクに晒されていた屋根は、葺き替え工事によって劇的に生まれ変わりました。

	工事前	完了時
瓦の状態	瓦のズレ、苔、瓦の破損と落下リスク	高性能なオークリッジスーパーによる美しく均一な屋根面
防水性能	防水シート機能停止、雨漏り多発	改質アスファルトルーフィングによる完璧な防水層
安全性	瓦の落下リスク、重さによる耐震性への懸念	リスク完全に解消、軽量化により耐震性が向上