2025.12.18
こんにちは! 街の屋根やさん福岡西店です。 こんにちは!街の屋根やさん福岡西店です。 前回、ドローンを使った詳しい調査の結果、お客様邸では「屋根瓦の広い範囲でのズレ」と「防水シートの寿命」が雨漏りの原因であることが分かりました。天井にできていた濃い雨染みは、単に隙間から水が入った…
こんにちは!
街の屋根やさん福岡西店です。
ベランダを焦がしてしまった!DIYで直したが雨漏りしている。
雨漏りの相談で最も多いのは「屋根」ですが、実はそれと同じくらい、あるいはそれ以上に私たちプロが警戒している場所があります。
それが「ベランダ」です。
先日、福岡市西区の一軒家にお住まいのお客様より、切実なご相談をいただきました。
「玄関の天井から水が垂れてきて、大きなシミが広がっているんです。心当たりはあるのですが……」
現場に伺った私たちが目にしたのは、誰にでも起こり得る「不注意」が、家の寿命を縮めかねない深刻な事態へと発展していた姿でした。
今回は、その雨漏り調査の全容と、意外と知られていないベランダ防水の真実について詳しくお伝えします。
玄関に入ってすぐ、私たちはその被害の大きさに驚きました。
家の顔である玄関の天井に、直径30センチを優に超える「濃い茶色の雨染み」が、まるで等高線を描くように重なって広がっていたのです。
「雨が降るたびに、ポタポタと水が落ちてきて……。バケツを置かないといけないくらいでした」と。
ここで注目すべきは、シミの色が「茶色」であることです。
これは雨水が単に通り抜けてきたのではなく、天井裏の梁(はり)や柱といった重要な木材を腐らせ、その木の成分(アク)を溶かし出しながら落ちてきている証拠です。
この茶色のシミは、いわば「お家の悲鳴」なのです。
雨漏り箇所である玄関の真上には、立派なベランダがありました。
床を確認すると、一箇所に黒く焦げた跡があり、お客様がご自身でコーキング材(防水パテ)を塗って補修された形跡がありました。
「少し目を離した隙に、不注意で火のついたものを落としてしまったんです。すぐに消したのですが、穴が空いてしまって。恥ずかしくて自分で直してみたのですが、やっぱりダメでしたね……」
お客様が感じられていた「後ろめたさ」や「後悔」。
私たちはそのお気持ちを痛いほど理解しています。
しかし、ベランダの構造を知ると、なぜDIY補修が難しかったのか、その理由が分かります。
ベランダの床は、単なる板ではありません。
「プライマー(接着剤)」「防水層(FRPやウレタン)」「トップコート(保護塗装)」という、複数の層が重なって一つの「防水システム」を作っています。
焦げによってこの層が貫通してしまうと、表面だけをパテで埋めても、「層の隙間」に入り込んだ水が横に広がり続け、ダムが決壊するように建物内部へ溢れ出してしまいます。
プロは表面を埋めるのではなく、層全体を一体化させる「再生」の工事を行うのです。
| 物件の状況 | 福岡市西区の一軒家。玄関天井の大きな茶色の雨染み。 |
| 原因 | ベランダの焦げ穴。DIY補修で水の逃げ場を塞いでしまい、被害を拡大させていた。 |
| リスク | 放置すれば、玄関の天井が抜け落ちるだけでなく、湿気を好むシロアリを呼び寄せ、建物全体の資産価値を大きく損なう恐れがあります。 |
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