福岡市西区にお住まいのお客様より、「雨漏りしているので調査してほしい」とのお問い合わせをいただき、現地調査を実施しました。
今回の物件はセメント瓦が使用された住宅で、築年数の経過とともにさまざまな劣化症状が見受けられました。
以下に調査内容と今後のメンテナンスについて詳しくご紹介いたします。
今回使用されていた「セメント瓦」は、昭和〜平成初期に多く普及した屋根材です。
主原料はセメントと砂(モルタル)
表面に塗装が施されており、防水性と美観を保つ
和瓦に比べて軽量だが、耐久性は塗膜によって左右される
しかし、現在はほとんどの製品が廃盤となっており、補修部材の入手が困難です。
セメント瓦は、昭和〜平成初期にかけて多くの住宅で使用された屋根材です。
しかし、現在では多くの製品が廃盤となっています。
その理由は以下のとおりです。
セメント瓦は、表面の塗膜が防水性を保っているため、定期的な塗装メンテナンスが必須です。
放置すると吸水しやすくなり、割れや劣化が進行しやすいという欠点がありました。
ガルバリウム鋼板やアスファルトシングルなど、軽くて錆びにくく、長寿命な屋根材が普及したことで、セメント瓦の需要が大きく減少しました。
需要減に伴い、生産ラインの維持が難しくなり、多くのメーカーが製造を終了。その結果、補修用の瓦も入手困難となっています。
セメント瓦が廃盤となっているため、部分的な交換や補修では同じ瓦が手に入らないことが多く、以下のようなリスクがあります。
見た目が不揃いになり、美観を損なう
同じ瓦がなく、代替品でも勾配や形状が合わず雨漏りを招く
補修箇所が次々と劣化し、メンテナンス費用がかさむ
こうした背景から、今回のように屋根全体の劣化が進行している場合には、「葺き替え工事」が最も現実的かつ安全な方法となります。
葺き替え工事とは、既存の瓦屋根をすべて撤去し、下地の点検・補強を行った上で新しい屋根材に張り替える工事です。
屋根下地の状態までしっかり確認・修復できる
近年の軽量屋根材(ガルバリウムなど)により耐震性が向上
雨漏りの原因を根本から断ち、今後20〜30年安心できる屋根に
また、屋根と外壁の取り合い部分もこのタイミングで雨仕舞いの最適化を図ることができます。
今回の福岡市西区の住宅では、セメント瓦の経年劣化・部材の廃盤・構造的な不備が複合的に重なって雨漏りを引き起こしていました。
部分補修では根本解決にならず、抜本的な屋根の葺き替えをご提案させていただきました。
「瓦屋根の見た目が好きだけど、雨漏りが心配」
「廃盤の屋根材ってどうすればいいの?」
という方も、まずは無料の屋根点検からお気軽にご相談ください。
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