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現場ブログ
福岡市中央区で強風でずれたスレート屋根の棟板金交換、棟と棟板金の役割について解説

工事のきっかけ

（写真はイメージ）

みなさま、こんにちは！
街の屋根やさん福岡西店です！

本日は、福岡市中央区で実施した棟板金の交換工事をご報告いたします！

戸建て住宅にお住まいのお客様から、「強風で棟がズレている。」とのご連絡をいただき、調査へうかがいました。
お客様の話によれば、雨漏りを心配されており、屋根表面には苔やカビ、色褪せも目立っているとのことでした。

調査の結果、棟板金のズレとともに、スレート屋根自体にも複数の劣化が見つかりました。
屋根全体を補修することをご提案しましたが、スケジュールやご予算などを検討した後、今回はお客様のご希望で棟板金の工事のみを実施することになりました。

棟と棟板金の役割

今回は、屋根の部分補修として、ズレた棟板金の交換を行いました。
棟板金と聞いて、「一体どこの部分のことなんだろう？」と、疑問に思った方もいるかもしれません。

屋根の棟と棟板金について、改めて簡単に説明しておきましょう！

【棟（むね）】
棟（むね）とは、屋根面と屋根面が合わさる山状の部分のことです。
棟は三角屋根だけでなく、寄棟屋根と呼ばれる4つの屋根面で構成されているような屋根にも存在します。
その場合は、頂点部分を大棟（おおむね）、頂点から下っている山を隅棟（すみむね・下り棟）と呼びます。

【棟板金（むねばんきん）】
棟板金とは、屋根と屋根の面が合わさる山状（角になっているところ）の接合部分を覆って、雨水が浸入するのを防いでいる金属部材のことです。
おもにカラーベストやコロニアルなどのスレート屋根、ガルバリウム鋼板といった金属屋根に使われています。

金属は錆びやすいため、住環境によって劣化のスピードは異なりますが、新築（施工）から10〜15年を目安に修理または交換するのが望ましいといわれています。
棟板金のメンテナンスについては、以下の記事で詳しく解説しております。
▶︎棟板金の交換・修理ガイド【事例・費用】も豊富にご紹介

工事の様子

棟板金がずれた原因として考えられるのが、固定している釘の収縮と棟板金の下地となっている貫板の腐食です。
お客様宅では、棟板金を固定する下地である貫板が腐食していました。
棟板金の交換にともない、貫板もしっかり補修いたしました。

棟板金の交換にかかる費用と工期は以下の通りです。

費用：数万円～15万円程度
工期：1～3日程度

棟板金は、破損している箇所だけの部分修理も可能ですが、ほとんどの場合で足場を仮設する必要があります。
足場費用だけで10～20万円ほどかかってしまうので、一度の工事でまとめて交換してしまうのがおすすめです。

腐食していた貫板を補修し、新しい棟板金に交換しました。
今回は、屋根の棟板金のみを交換する部分修理でした。
工事は完了しましたが、写真からもわかるように、錆びたアンテナからうつった錆が屋根材に浸透してしまっています。
屋根材へのダメージを止めるためにも、できる限り早急に屋根の補修も検討された方が良いでしょう。

なお、足場を立てての工事は、都度費用をかけるよりまとめて実施するのが断然お得です！
詳しくは以下の記事でも解説しておりますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
▶︎一度の足場で二度おいしい屋根・外壁工事