
2025.06.03
太宰府市にある営業所併設の法人倉庫にて、「屋根からの断続的な雨漏りが発生している」とのご相談をいただきました。前回の現地調査により、配管の腐食・コンクリートのひび割れ・塗膜の劣化・排水経路の機能低下といった複数の劣化箇所が判明したため、今回はそれらを踏まえた全面的な防水工事を実施…

太宰府市にある法人様の倉庫にて、「雨が降るたびに一部区画で天井に水滴が出てくる」とのご連絡をいただきました。
出荷作業や商品保管にも関わるエリアであったため、事業への影響を最小限に抑えるべく即日対応で現地調査を実施しました。
この倉庫の屋根は、工場・物流施設などに多く見られる陸屋根構造。
防水層の上に排管や配線が集中している特徴的な屋上でしたが、調査の結果、配管の腐食・板金の穴あき・コンクリート劣化・もらい錆による広範な傷みが確認されました。
屋上に設置された金属配管の継手部は、塗装が剥がれ、赤錆が露出している状態でした。
雨水が直接あたる環境下にありながら、長年の使用による防錆機能の劣化が見受けられます。
腐食が進行すると、水漏れや破損によって配管自体が雨漏りの原因となるほか、もらい錆で周囲のコンクリートも汚染されていきます。
排水まわりでは、既存の板金に穴あきが確認されました。
また、周囲の防水層やコンクリート面にもひび割れ・変色・塗膜の剥がれといった複数の劣化症状が見られました。
このような症状が放置されると、排水がうまくいかず屋根上に水が溜まり、防水層の寿命を一気に縮める原因となります。
項目 | 内容 |
建物構造 | 屋上スペースを活用しやすく、配管、空調、太陽光パネルの設置に最適 |
点検 | 人が歩ける構造のため、安全かつ定期点検・清掃がしやすい |
雨音・風圧に強い | フラット構造のため、風圧・騒音の影響を受けにくく静音性が高い |
デメリット | 内容 |
排水性が低い | 勾配が緩やかなため、雨水が滞留しやすく、排水口が詰まると溜まりやすい |
防水層への負担が大きい | 水が流れにくいため、長時間水が表面に接することで防水層が劣化しやすい |
湿度、紫外線にさらされやすい | フラット面が広いため、夏場は高温になりやすく、防水材の寿命を縮める要因に |
落ち葉やゴミの蓄積 | 屋根の傾斜が少ないため、落ち葉・土・埃などが排水口に溜まりやすく詰まりの原因になる |
結論から言うと、メンテナンスを怠ると、陸屋根は雨漏りしやすくなります。
なぜなら、陸屋根の構造上、水が一時的に屋上に「滞留する」ことを前提として設計されているためです。
そのため、以下のような要因が重なると、雨漏りリスクが一気に高まります。
排水口の詰まり(落ち葉・ゴミ・泥など)
防水層のひび割れや浮き(経年劣化・熱膨張)
設備周辺のシーリング材の硬化・剥離(配管・ダクト周囲など)
雨水が「溜まる設計」である以上、“防水層が最後の砦”となるため、
防水材の劣化や破断=即座に雨漏りが発生する構造的リスクを抱えています。
陸屋根を安全に長く使うためには、以下の対策が重要です。
年1〜2回の定期点検(排水口・シーリング・防水層の目視チェック)
10〜15年ごとの防水層再施工(ウレタン・シート・FRPなど)
雨漏り発生前の早期メンテナンスと予防修繕
陸屋根=雨漏りしやすいというわけではありませんが、
「放置していると雨漏りにつながりやすい屋根」であることは事実です。
工場や倉庫は、単なる建物ではなく、会社の事業を支える大切な資産です。
わずかな雨漏りでも放置すれば、生産ラインの停止・設備損傷・資産価値の低下といった深刻な問題に発展する恐れがあります。
街の屋根やさん福岡西店では、一般住宅だけでなく、工場・倉庫・事務所・店舗といった法人施設の屋根工事にも豊富な実績があります。
さらに、現場の稼働を止めることなく、営業を続けながらの施工にも対応可能です。
現地調査・診断・報告書の作成から、稟議用の見積・ご提案まで、法人様の業務フローに合わせて丁寧にサポートいたします。
屋根の不具合や雨漏りにお悩みの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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