調査のきっかけ

こんにちは！
本日は、福岡市城南区で実施した雨漏り調査についてご報告いたします！

今回の現場は、集中豪雨で雨漏りしてしまった瓦屋根のお宅です。
ホームページの施工事例を見てお問い合わせくださいました。

少し前に他の業者に相談したところ、葺き替え工事を勧められたそうですが、
「部分的に、雨漏り修理だけをお願いしたい」とのご要望でした。

調査で見つかったのは、瓦のひび割れ、谷板金の錆と穴あきです。
お客様のご希望に沿い、工事はルーフィングの交換、瓦の差し替え、 谷板金の交換をご提案しました。

【工事用語の紹介】
⚫︎ルーフィング
屋根材と下地の間に敷かれている防水紙のこと（防水シートともいう）。
雨漏りの決定打となるわずかな雨水の浸入を防ぎ、住まいを雨から守っている非常に重要な部材。

⚫︎谷板金
屋根の上で雨樋としての機能を持った金属部材。
谷状の形をしていて、雨水を集めて流れやすくする役目を果たす。
屋根の上にあって見えにくい部分のため、地上からはほとんど見えず、劣化に気づきにくい。

⚫︎瓦の差し替え
部分的に破損した瓦を新しい瓦に交換する工事のこと。
屋根全体の修理と違い、壊れた箇所のみを直す部分修理を意味する。
破損の程度によっては、瓦は一枚から交換が可能。
雨漏りしている場合は、ルーフィングも傷んでいる可能性が高いため、補修してから瓦を差し替える。

⚫︎葺き替え
現在の屋根材を剥がして撤去してから、新しい屋根材を乗せる工事のこと。
下地とルーフィングも新しく施工するため、経年劣化した屋根が丸ごと生まれ変わる。
大規模な工事になるので、費用と日数がかかるが、屋根の問題や雨漏りを一掃できる。

調査の様子

屋根の外観

全体的に色褪せているのがおわかりいただけますでしょうか。
こちらの写真では、瓦が剥がれたり、大きく破損していたりといった問題はなさそうに見えます。
一方、谷板金にはところどころ茶色い錆が目立ちます。

瓦のひび割れ

パッと見ただけではわからなかった劣化を見ていきましょう。
近づいてみると、小さなひび割れがいくつも見つかりました。
瓦屋根の寿命は50～60年ほどですが、今回のように部分的にひび割れてしまった場合には部分的にでも修理が必要です。

ピンポイントで割れた瓦だけを修理する方法に、瓦の差し替えという工事があります。
ひび割れた瓦は、下に敷かれているルーフィングも傷んでいる可能性が高いため、場合によってはルーフィングの補修も含めて工事を行います。

錆びて穴があいた谷板金

錆びていた谷板金には、いくつも穴あきが見つかりました。
谷板金は金属部材なので、経年劣化で錆が生じてしまうのは仕方ないといえます。
大切なのは、今回のような錆や穴あきを放置しないことです。
雨漏りをこれ以上悪化させないためにも、早急に修理する必要があります。

屋根瓦の一部にひび割れがあったほか、谷板金には錆と穴あきが生じていたため、部分修理としてルーフィング補修、瓦の差し替え、谷板金の交換をご提案しました。
次回は、実際の工事の様子をお伝えします！