今回は防水工事の1つ、通気緩衝工法の大まかな流れをご紹介します

通気緩衝工法とは

例えば、屋上のような厚い保護コンクリートで覆われた場所を防水工事する場合、中まで完全に乾燥させる事が難しく、このまま防水層で蓋をしてしまうと残った水分の蒸気が逃げ場を失ってしまいます。

すると、防水層を持ち上げて下地から剥がれてしまいます。(防水層の膨れ現象という)

この膨れを抑える工法を通気緩衝工法といい、内部から上がってきた蒸気を通気緩衝シートの中に逃がし、脱気筒等まで送ります。すると水分が脱気筒を通って外部に排出されるので防水層の膨れを防止できるというわけです。

大まかな流れ

①高圧洗浄

まず、工事で邪魔になるものを撤去します。

マットなどを撤去してみると苔がはえていたり汚れがついていることが多いので、このような汚れを高圧洗浄で綺麗に洗い流す必要があります。

②床と外壁の境目の防水処理

床と外壁の境目＝立ち上がり部と言いますが、ここも防水処理が必要です。

境目には木材、後程上からウレタン防水を行います。

③排水溝と脱気筒の設置

古い防水層に溜った水蒸気を逃すのが脱気筒の役目です。

これがないと水蒸気が溜り膨れなどの原因になります。

防止シートを敷設し脱気筒を設置します。

 

④防水工事完了

数回ウレタンを塗布した後トップコートを施します。

通気緩衝工法の流れはこのような感じです。